あきやま さなえ
(普及・推進)
秋山早苗氏は、自身も障害を持ち、車いすを使ってまち歩きをする中で、以前から気になっていた小金井市内の障害者用トイレを、平成13年から単独で実測・調査を始めました。
障害者や高齢者、乳幼児を連れた人にとって、安心して外出するための決め手は、目的地にだれもが円滑に利用できるトイレ(だれでもトイレ)があるかどうかであるとの切実な思いから、約3年をかけて市内のトイレ約100か所を調査しました。
この取組に多くの人が共感し、学生が図面の仕上げに協力したり、市内のNPO法人がホームページで紹介したり、展示会や講演会が開催されたりと、周囲への広がりと高い関心を呼んでいます。福祉会館のトイレ改修や歩道の改修にも生かされています。本年11月には、メンバーの一人として参加している市民団体「小金井だれでもトイレの会」から市内の公共トイレの整備状況等を紹介した冊子が発行されています。
ひとりから始めた地道な取組は、周囲へと活動の輪を大きく広げながら、福祉のまちづくりの進展に貢献するものとなっています。
手すりがあってスムースに移動できるか!?
市内のトイレを一つひとつ実測調査しました。
「だれでもトイレ」についてホームページで情報発信するため、NPO法人シニアSOHO小金井と打合せをしました。
取組の成果は、『東京都小金井市におけるだれでもトイレ調査「1食はぬいても平気 でも1回は我慢できません!」』としてまとめられました。
自身の提案が反映された福祉会館のトイレ。障害者や高齢者が転倒したときを想定して、非常用押しボタンにひもがつけられています。
推薦者 小金井市